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下腹部痛

28歳 女性 会社員

 およそ2週間前より帯下(おりもの)が増え、腹部に痛みを感じていましたが仕事が忙しかったのでそのまま様子をみていました。しかし3日前、発熱とともに腹部の痛みが強くなり近医内科を受診しました。診察の結果、産婦人科疾が疑われたため当院へ紹介となりました。
 痛みは右の上腹部を中心に認め、黄色帯下が増加していました。血液検査を施行したところ、白血球、CRPが上昇。クラミジア検査の結果は陽性でした。これらのことからフィッツ・ヒュー・カーティス症候群と診断しました。抗生物質による治療を開始すると熱も下がり、痛みも軽減。およそ2週間後には帯下もきれいになり全ての検査結果が改善していました。

ポイント:フィッツ・ヒュー・カーティス症候群は起炎菌であるクラミジアが性交により、膣から子宮、卵管そして腹腔内に入り、肝臓周囲に炎症が起きたものです。症状が右上腹部痛であるため、最初に内科や外科を受診することも多く胆管炎などとの鑑別に注意が必要な疾患です。女性は性病が性器だけではなく卵管を通って腹腔内の強い炎症を起こすことがあるので注意が必要です。

by chikakinu | 2020-02-01 05:00 | Trackback