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不正性器出血

78歳 女性 主婦
 半年ほど前から下着にわずかに出血が付くことがありましたがあまり気にせずに過ごしてきました。その出血がここ1ヶ月ほど前から量が多くなってきましたがそれも年のせいだと思って過ごしていました。しかし今回、トイレでお腹に力を入れた時にサーっと流れるような出血があり便槽が真っ赤になりました。そこで心配になり思い切って産婦人科に行くことに決め、当院を受診なさいました。
 膣鏡で確認すると膣部が強い炎症所見を呈しており、少し鑷子(せっし)で触れるだけで出血を認めました。子宮頸部細胞診を行うと高度の異形成を疑う結果でした。そのため、さらにコルポスコピーという拡大鏡で病変を確認しながら病変部の組織を生検し病理組織検査を行ったところ、子宮頸がんの結果でした。
 後日結果をご本人とご主人に結果を説明し、精査、治療のため総合病院をご紹介しました。

ポイント:ご本人とご主人に結果を説明するとお二人ともがんという結果よりも、78歳で子宮がんになったことを大層驚いていらっしゃいました。「子宮頸がんは若い人の病気で老人になった子宮がんにはならないと思っていました。そのため10年前からは子宮がん検診を受けるのもやめていました。」とのことでした。子宮頸がんは確かに30〜40歳代に多いがんとして知られていますが高齢になっても発症します。年代別子宮頸がん罹患数をみると30〜40歳代でピークを示していますが、実は70歳代でももう一つ小さな発症ピークをしていることがわかります。

by chikakinu | 2019-12-01 05:00