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月経痛

 32歳 女性 約1年前から月経痛がひどくなってきました。そろそろ病院へ行かなければと思いながらも産婦人科に行く勇気がなくてそのままにしていたところ月曜日の夜から月経が始まりました。火曜日の朝、月経痛のため目が覚めましたが、仕事が早番の日だったので痛み止めを飲まずに慌てて家を出ました。会社について仕事を始めましたが痛みがどんどん強くなり吐き気もしてきたため会社を早退し同僚に伴われて当院を受診しました。 超音波にて子宮筋層が厚くなっていることがわかりました。また左の卵巣に4cmの腫瘤を確認しました。子宮内膜症による子宮腺筋症と左卵巣の子宮内膜症性のう胞(チョコレートのう腫)でした。 受診時、本人は独身であり、まだ妊娠を望まないとのことでしたので、まずは月経を止める偽閉経療法を半年間行いました。今は超低用量のエストロゲン・プロゲストロンの内服による治療を行っています。しかし先月の来院時にこの秋に結婚の予定であることを報告してくれました。いずれは妊娠を希望するとのお話でしたので子宮内膜症の場合、妊娠するのは早い方が良いことをお話したところご本人もそのことを良く理解していました。そこで来月で治療は中止し妊娠へ持っていく予定としました。

 ポイント:子宮内膜症の主な症状は、月経痛、排便痛、性交痛などの痛みです。鎮痛剤だけによる治療は痛みを隠しているだけなので子宮内膜症は進行してしまいます。子宮内膜症が進行すると不妊症の原因となることも少なくありません。月経時の痛みが強い場合には早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

by chikakinu | 2019-08-01 05:00