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腫瘍マーカー高値

38歳 女性 会社員


 最近健康診断を受けました。オプションに腫瘍マーカー検査とあったのでがんを早期に見つけられる検査なのかと思い受けてみました。結果を見るといくつかある腫瘍マーカーの1つの値が高くなっていました。急に怖くなり子宮や卵巣の病気で高くなると書いてあったので初めて産婦人科を受診することにしました。


 当院を受診時、超音波検査を行いましたが子宮と卵巣には病的変化はありませんでした。子宮頸がん検診は健康診断時月経中だったので受けられなかったとのことでした。そこで子宮頸がん検診を行いましたが異常はありませんでした。高くなっていた腫瘍マーカーは月経中に一時的に上がる可能性がある種類であることを説明し再検査することを提案しました。すると是非再検査したいとのことでしたので採血を行い検査に提出したところ結果は正常値でした。ご本人は非常に安堵し「腫瘍マーカーは病気がなくても上昇することを知っていたらこんな心配をせずに済んだのに。」とのことでした。


ポイント: PSA(前立腺がんのマーカー)以外の腫瘍マーカー検査はがんを早期発見するための検査ではありません。腫瘍マーカーはがん以外の原因でも上昇しますし、がんがあっても上昇しないこともあります。腫瘍マーカーは医師ががんと診断するための補助的診断やがんの治療を受けた人が治療の効果や判定、再発の兆候をみるために使用されるものです。がんの早期発見にはまずそれぞれのがんで有用とされる検査を受けることが大事です。例えば子宮なら子宮頸部細胞診。乳がんならマンモグラフィーや超音波検査。胃がんならバリウム検査や胃カメラです。今回の症例では心理的負担だけが大きい検査となってしまいました。健康診断で腫瘍マーカー検査を受けるときにはメリットとデメリットをよく考えましょう。


by chikakinu | 2025-10-01 07:00 | Trackback

 

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