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腹痛

22歳 女性 大学生


 数日前より下腹部に痛みを認め、昨日からは右の肋骨の下あたりに痛みを感じるるようになりました。今朝は目が覚めてから痛みでしばらく動くことができませんでした。痛みが強く心配になり大学は休んで病院を受診することにしました。内科に行こうか産婦人科に行こうか迷いましたがまず産婦人科を受診することにしました。

 当院受診時に話しを聞くと「最初はおヘソの下あたりが痛かったけれど今はおなかの右上の方が痛む。特に深呼吸をした時や歩いた時に痛みが強くなる。」とのことでした。超音波では子宮卵巣は正常でしたが、触診をすると右肋骨下あたりに圧痛を認めました。血液検査をすると炎症反応が強陽性でした。クラミジアや淋病から骨盤内炎症を起こし、それが肝臓周囲に炎症をおこしたフィッツ・ヒュー・カーティス症候群と考えました。軽症であれば外来治療も可能でしたが炎症所見が強いため高次病院へ直ちに紹介し即日入院となりました。

 

ポイント:フィッツ・ヒュー・カーティス症候群は原因としてクラミジア感染が多いのですが淋菌感染も多く見られます。クラミジアや淋病などの性病は通常は腟から子宮頸管の炎症ですが時には今回のように膣→子宮→卵管→骨盤→肝臓周囲と広い範囲に炎症が及ぶことがあります。フィッツ・ヒュー・カーティス症候群は強い癒着を起こすため不妊症の原因になることもあります。性感染症は特に女性の場合、性器だけに止まらず子宮卵巣から離れた臓器にまで炎症が及ぶことがあり注意が必要です。


by chikakinu | 2024-05-01 05:16 | Trackback  

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