人気ブログランキング | 話題のタグを見る

腹部腫瘤

39歳 女性 会社員


 2年前に結婚しました。それまでピル(経口避妊薬)を内服していましたが妊娠を希望のため結婚を機にピルを中止しました。ピル中止後月経は順調でしたが最近お腹が圧迫されているような感じがありました。ピルはネットで購入しており今まで産婦人科を受診したことがありませんでした。お腹が大きく出てきてなかなか妊娠もしないため急に心配になり当院を受診なさいました。

 当院受診時、下腹部に硬い大きな腫瘤が触れ臨月の妊婦さんのような腹部でした。超音波検査後MRIで精査するといくつもの筋腫が増大した多発子宮筋腫でした。ご本人に手術治療が望ましいと説明したところ手術を強く拒否なさいました。しかし妊娠の可能性を少しでも高めるためには筋腫を核出する必要があり、また手術時期が遅くなると可能年齢を過ぎてしまうため早期に手術すべきであると説明しようやく納得していただきました。

 手術のため総合病院へ紹介し6ヶ月後に子宮筋腫核出術の予定となりました。手術までの間、偽閉経療法を行うこととなり現在は月経を停止するための薬を当院より処方し手術に備えているところです。


ポイント:筋腫が増加増大してからでは子宮を温存しても手術による子宮への侵襲が大きくなってしまいます。こちら症例の場合はピルを自己判断でネット通販によって購入するのではなく産婦人科から処方してもらっていれば定期検査でもっと早期に筋腫の増大に気づくことができたと考えます。


by chikakinu | 2024-01-05 05:00 | Trackback  

<< 不正性器出血 ご来院前に必ずお読みください ... >>