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巨大腹部腫瘍

27歳 会社員


 1ヶ月前から帯下が気になりかゆみも出てきたました。今まで産婦人科を受診したことが無く恥ずかしいのでがまんして過ごしていました。しかしだんだんと症状が強くなってきたため産婦人科を受診することにしました。


 来院時、細菌性膣炎を認め治療をしましたがその際に腹部が妊婦さんのように膨らんでいるのを認めました。診察をすると肋骨下端にまで及ぶ巨大な腹部腫瘍でした。超音波検査では多房性の卵巣のう腫と思われる腫瘍を認めました。

 腫瘍があまりにも大きいため MRI検査を施行。画像上は左卵巣由来の粘液腺腫を疑う所見でした。ご本人には良性卵巣腫瘍の可能性が高いけれどもあまりにも腫瘍が大きいため手術の必要があり、総合病院への紹介となることをお話しました。

 総合病院で無事に手術が済み、主治医から経過報告書が届きました。病理診断結果は左卵巣の粘液腺腫でした。巨大卵巣腫瘍のため腹腔鏡ではなく開腹手術となったとのことでしたが腫瘍部分だけを摘出し左卵巣の健常部分を残すことができました。


ポイント:一見して腹部腫瘍があるとわかるような巨大卵巣腫瘍でも気づかないで過ごしている方もいます。ご本人に腹部の違和感をこれまで感じなかったかどうかを尋ねてみると太ってきたなとは思っていたけれども腫瘍とは全く思わず、受診して初めて気づいたとのことでした。今回の患者さんが子宮頚がん検診などを受けていればもう少し小さい腫瘍のうちに気づいて腹腔鏡による手術ができたかもしれません。


by chikakinu | 2022-09-01 05:00  

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