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発汗、動悸

47歳 女性 会社員


 23ヶ月前から動悸と発汗を自覚するようになりました。会社の同僚に話すと「更年期では?」と言われましたが月経も順調に来ていたためそのまま様子をしていました。しかし最近発汗がひどくなり思い切って産婦人科で相談しようと思い当院を受診しました。

 来院時、お話しを伺うと会議中や仕事の商談中に発汗がひどくて困っているとのことでした。お話しを聞きながら患者さんを診ると軽度の眼球突出と甲状腺の軽度腫大を認めました。血圧は正常でしたが頻脈がありました。超音波検査では子宮と卵巣は正常でした。ご本人は忙しいので更年期の薬だけをもらって帰りたいとのことでしたが、更年期と診断するためには「他の病気ではない。」と除外診断が必要であることを説明し、ホルモン値を調べることに同意していただきました。ホルモン検査の結果は女性ホルモン系は正常でしたが甲状腺系のホルモンに異常を認めました。ご本人に発汗、動悸の症状は更年期ではなく甲状腺機能亢進症が原因であることを説明し専門医をご紹介しました。

先日主治医から届いた報告書によるとバセドウ病のため治療を開始したとのことでした。


ポイント:更年期とは閉経前後のおよそ5年間を言います。つまり45歳位から55歳位までの10年間です。この期間に見られる様々な不調はご本人も医師も更年期症状と考えてしまいがちですが病気が隠れていることもあります。


by chikakinu | 2022-06-01 05:00  

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