人気ブログランキング | 話題のタグを見る

不正性器出血 case4

52歳 女性 介護職員

 A子さんは2年前に閉経になり、月経に煩わされることもなり快適な毎日を過ごしていました。ところが3ヶ月ほど前に出血があり驚きました。しかし4日ほどで止血したこと、また昨年会社の健康診断で受けた子宮頸がん検診も問題がなかったことからそのままにしていました。しかし半月ほど前に出血がまた始まり、今度は出たり止まったりを繰り返し一向に止まる様子がないため当院を受診しました。

 当院受診時も暗褐色の出血を認めました。超音波検査では子宮内膜の肥厚が見られました。そこで子宮内膜の細胞診(子宮体がん検診)を行いました。がん検診の結果は陽性(悪性の可能性もある)でした。後日結果を聞きにいらしたA子さんに上記を説明し、さらに組織検査が必要であることをお話しました。1週間後当院にて組織検査を行ったところ病理組織の結果は子宮体がんでした。A子さんと心配して付き添っていらしたご主人に子宮体がんの可能性が高いため手術による治療が必要であることを説明し、総合病院へご紹介しました。

 昨日連携病院から治療経過についての報告書を頂き、手術の結果は初期の子宮体癌がんとのことでした。


ポイント:子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがあります。同じ子宮という臓器に発生する癌ですが、それぞれ発生原因が全くことなります。子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが原因でおこり、子宮体がんは主に過剰な女性ホルモンが原因となって発生するがんです。A子さんは閉経になってから個人輸入で若さを保つのに効くというサプリメントを購入して毎日飲んでいたそうです。成分詳細がわからないので今回の病気との因果関係は不明ですが子宮内膜を増殖させる物質を過剰に体内に取り入れると子宮内膜を人工的に増殖させ、子宮体がんを自分で作ってしまうことがあります。注意しましょう。


by chikakinu | 2021-08-01 05:00  

<< ご来院前に必ずお読みください ... 無症状 >>