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続発性無月経 case.3

16歳 女性 高校生

 陸上部に所属する高校2年生。代表選手になりたくて高校1年生の時から早朝、放課後に熱心に練習に励んできました。半年で体重が55kgから47kgに減少しました。月経が半年前から来なくなりましたが練習と勉強で忙しくそのまま様子を見ていました。しかしこの度受診時間がとれたので、心配した母親とともに当院を受診しました。
 身長は165cm。やせの原因と考えられる器質的疾患は認められませんでした。検査の結果は単純体重減少性無月経でした。この状態が長く続くと長期にわたる低エストロゲンが原因で骨の形成に悪影響がでてきます。疲労骨折を繰り返すなど競技だけではなく将来への影響も深刻になります。このことを説明すると本人も痩せすぎの自覚があり、なんとかしたいという意識もあることがわかりました。そこで運動内容と食事を見直し体重の正常化を目標に通院しながら経過をみることとになりました。

ポイント:case.2の神経性食思不振症と異なり単純体重減少性無月経の場合には本人に痩せすぎの自覚があります。そのため治療に協力的であり多くは順調に体重が正常化していき、体重増加とともに月経も戻ってきます。軽量化して運動記録を伸ばしても体を壊しては長く競技を続けることはできないことを女性アスリートと指導者、保護者は良く知る必要があります。

by chikakinu | 2020-06-01 05:00  

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