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不正性器出血と高度貧血

47歳 女性 主婦

  6ヶ月ほど前から月経が止まっていましたがそろそろ閉経が近いためと思いそのままにしていました。1ヶ月ほど前に月経が久しぶりにきましたが、出血は止まることなく毎日あり、だんだん体もだるくなってきました。しかし産婦人科を受診せずそのまま過ごしてきました。ところが出血量が3日ほど前からとても多くなりとうとう下着から漏れるほどの大量の出血があり心配になったため当院を受診なさいました。
 血液検査をするとヘモグロビン(血色素)値が5.7g/dlと高度貧血でした。超音波検査では子宮内膜が厚くなっていました。子宮内膜細胞診を行い、高度貧血に対しては鉄剤の注射と内服による治療を急ぎ開始しました。子宮内膜細胞診の結果は陽性でした。そのため、後日さらに子宮内膜組織を生検し病理組織検査を行ったところ複雑型異型子宮内膜症の結果でした。細胞異型のある複雑型子宮内膜症はおよそ30%弱が子宮体がんへと移行します。そのため専門病院へご紹介し手術治療を行うことになりました。

 ポイント:子宮内膜増殖症は異型の有無、年齢、出産希望の有無などによって治療を選択します。例えば若い方で今後出産を希望の方は子宮を温存するためホルモン療法を考えます。

by chikakinu | 2020-05-01 05:00  

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