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月経痛の増強

31歳 教員 女性 独身
 1年ほど前から月経痛がひどくなってきたと感じていました。以前は月経痛は鎮痛剤を内服すれば良くなり仕事に支障をきたすことはありませんでした。しかし最近は鎮痛剤を内服しても痛みが軽減せず、また月経が終わってからも痛みが長く残ることも多くなっていました。中学校の教員をしており、3ヶ月後には生徒の引率で修学旅行に行かなくてはなりません。その時に痛みがひどくなっては困るので思い切って産婦人科に行くことに決め、当院を受診しました。
 超音波検査をすると左卵巣に50mmほどの卵巣のう腫を認め、子宮も増大していました。血液検査では腫瘍マーカーのCA125が上昇していました。子宮内膜症による左卵巣子宮内膜症性のう胞(チョコレートのう腫)と子宮腺筋症でした。MRI検査後、今後の治療について説明したところ手術治療は望まないとのことでした。現在独身であり、将来的には妊娠はしたいと考えているものの今のところ妊娠は希望しないとことでした。そこで低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤による治療を開始しました。
 現在治療開始から10ヶ月が経過し、CA125は正常範囲となり、卵巣のう腫も37mmと縮小しています。また月経も非常に軽くなり、低用量エストロゲン・プロゲスチン製剤による治療なので出血日も自分でコントロールできるため、安心して仕事ができるとのことでした。

ポイント:月経痛の増強は子宮内膜症や子宮筋腫などの病気の進行のサインであることがしばしばあります。子宮内膜症や子宮筋腫は進行すると不妊症の原因になる可能性もあります。特に初婚年齢が30歳を超えている現代では卵巣の加齢+子宮内膜症+子宮筋腫というように気づかないうちに不妊症の原因をいくつも重ねてしまうこともあり注意が必要です。

by chikakinu | 2019-11-01 05:00  

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