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女性の一生の月経回数と疾患

 現代女性の一生の月経回数は昔とは比べものにならないほど増えています。今月は女性の一生の月経回数と疾患についてお話いたします。

 70年前、女性は一生の間におよそ4〜5人出産していました。 妊娠中は月経が止まり、出産後も授乳中もしばらく月経が停止しています。そのため昔の女性の一生の月経回数は50〜80回でした。ところが現在の女性の出産回数は1〜2回なので一生の月経回数は420〜500回と随分と増えています。 子宮内膜症は月経が増悪させる病気です。子宮内膜症は子宮内膜が本来存在している子宮の内側だけではなく違う場所にも発生してしまう病気です。子宮内膜症が発生した場所では月経周期にあわせて病変部分も月経様の変化をくり返し、痛みや不妊症の原因を作っていきます。子宮内膜症は閉経になれば治癒する病気です。つまり月経が無ければ子宮内膜症は改善します。そのため閉経だけではなく妊娠や授乳により、月経が停止ししている間も子宮内膜症は改善します。現代女性の月経回数は昔の女性の8〜10倍となっているため、重症子宮内膜症が増えています。このことが不妊治療を困難にしていることを毎日の診療を通して強く感じます。 最近は閉経になることの負の面ばかり取り上げられているように思いますが月経が増悪させる病気があることも知るべきです。そして初経を迎えたように無事閉経を迎えることのありがたさにも目を向けるべきでしょう。

by chikakinu | 2019-04-01 05:00  

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