月経困難症を考える

 殊の外暑い夏です。月経痛がひどい女性は暑さと痛みで大変過ごしにくいことと思います。今月は月経困難症についてお話します。

 月経困難症は月経時に強い下腹部痛、腰痛があり学校生活や就労などの社会生活に支障をきたすものを言います。約80%の女性に月経時に何らかの症状が見られます、その中で社会生活が困難な場合のみを月経困難症と言います。月経困難症には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっている器質性月経困難症と、何も原因の無い機能性月経困難症があります。多くの場合、特に10 代から20代はじめの分娩経験の無い女性の月経困難症のほとんどは機能性月経困難症です。 治療は鎮痛剤の内服が第一選択です。月経困難症の患者さんに鎮痛剤の内服の有無を尋ねると「なるべく鎮痛剤は内服しないでがまんしている。」と答える患者さんが多く見受けられます。鎮痛剤はなるべく早いうちに適正かつ十分な量を内服することが大切です。それでも痛みのコントロールが難しい時にはピルを内服する方法があります。月経困難症の女性は将来的に子宮内膜症を発症するリスクが高いのでピルの内服を早めに開始することも大事なことです。 月経が12歳に開始し、毎月5日間痛みがあり、51歳に閉経するとして5日×12ヶ月×40年=2400日≑約6.7年人生の7年近くも痛みに耐えなければなりません。月経困難症の対処について正しい知識を持ち豊かな人生を送りましょう。

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by chikakinu | 2018-08-01 05:00  

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