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ご来院前に必ずお読みください 当院の新型コロナウイルス感染症対策

1.当院では新型コロナウイルス感染症に関する検査、診察は行えません。発熱、咳、味覚嗅覚障害などの新型コロナウイルス感染症を疑う症状のある方、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触があった方は(当院にて妊婦健診中、通院中である場合も含めてまず仙台市・宮城県の電話相談窓口(コールセンター)へ連絡の上、帰国者、接触者相談センターを通じて指定医療期間を受診することになります。また風邪と鑑別することが困難なため、軽度の風邪症状の場合には来院なさらず自宅での安静をお願いします。

仙台市・宮城県の電話相談窓口(コールセンター)
電話 022-221-3883(24時間受付)  
   022-211-2882(24時間受付)
聴覚や言語に障害のある方専用 FAX 022-211-3192
                E-mail :sodan-corona@pref.miyagi.lg.jp)

厚生労働省の電話相談窓口(コールセンター)
電話 0120-565653(午前9時から午後9時まで)

2.待合室内の人数を極力少人数に抑えるため、止むを得ない場合を除いて必ずお一人で院内にお入りください
妊婦健診の見学も当分の間中止します。

3.現在妊婦が、新型コロナウイルス感染症を発症した場合の母体と胎児への影響が明らかになっておらず、また母体から胎児への感染も不明です。そのため国内での急速な新型コロナウイルス感染拡大の危険性がなくなるまで不妊治療を考慮するよう日本生殖医学会から提言がありました。つきましては当院における人工授精をしばらく中止します。

院内感染を防止しなければ医療を行う場所が消失してしまいます。医療崩壊を防ぐために何卒ご理解ください。

# by chikakinu | 2020-04-02 05:00  

続発性無月経 case.2

17歳 女性 高校生

 高校生になり、おしゃれに興味を持つようになった頃から自分は太りすぎていると強く思うようになりました。徹底して炭水化物をとるのを拒み、食べすぎたと思ったら無理に嘔吐し、半年で急激に体重を減少させました。元気に学校に通っていましたが、月経が半年ほど来なかったのを心配した母親に連れられて当院を受診なさいました。
 身長は162cm。高校入学時に57kgあった体重は受診時には39kgになっていました。検査の結果は神経性食思不振症による体重減少性無月経でした。神経性食思不振症による極度の「やせ」は命にかかわります。本人には痩せすぎているという自覚は無く、理想の体型になるためにもっと痩せたいとのことでした。極度のやせの場合は月経を正常化させるよりもまず体重を正常化させなければなりません。そこで神経性食思不振症の治療のため大学病院の摂食障害の専門医へ紹介し治療を開始しました。

ポイント:神経性食思不振症は体型体重に対するゆがんだ認識があります。時間はかかりますがしっかり治療することが大切です。

# by chikakinu | 2020-04-01 05:00  

外陰部腫瘤 疼痛

31歳 女性 会社員

  およそ4〜5日前より外陰部がなんとなく腫れてきたのを感じていましたがそれだけの症状だったのでそのままにしていました。2日前より痛みを感じるようになりましたが、たいした痛みでもないしそのうち治るだろうと思って様子をみていました。しかし昨夜からズキズキとした痛みがひどくなり、腫れている部分もとても大きくなってきたため本日当院を受診なさいました。
 右の外陰部が赤く腫れていました。痛みも強く、膿を出さないと治らないことを本人に説明ました。局所麻酔後、小切開を入れ排膿をおこないました。悪臭のある黄色の膿が排泄されました。嫌気性菌によるバルトリン膿瘍でした。膿の排泄が持続するようにドレーン(膿や血液が溜まらないようにするために入れる管)を挿入し、明日も来院するようにお話し、抗生物質と消炎鎮痛剤を処方しました。翌日、痛みも軽減。およそ4日後には腫れもひき、膿も出なくなり治癒しました。

ポイント:バルトリン腺膿瘍は膣の側にあるバルトリン腺という分泌管の開口部が詰まりそこに細菌が感染しておきます。性交に関連しておきることも多く性成熟期の女性に多くみられます。繰り返す場合は造袋術という手術をすることもあります。

# by chikakinu | 2020-03-01 05:00  

下腹部痛

28歳 女性 会社員

 およそ2週間前より帯下(おりもの)が増え、腹部に痛みを感じていましたが仕事が忙しかったのでそのまま様子をみていました。しかし3日前、発熱とともに腹部の痛みが強くなり近医内科を受診しました。診察の結果、産婦人科疾が疑われたため当院へ紹介となりました。
 痛みは右の上腹部を中心に認め、黄色帯下が増加していました。血液検査を施行したところ、白血球、CRPが上昇。クラミジア検査の結果は陽性でした。これらのことからフィッツ・ヒュー・カーティス症候群と診断しました。抗生物質による治療を開始すると熱も下がり、痛みも軽減。およそ2週間後には帯下もきれいになり全ての検査結果が改善していました。

ポイント:フィッツ・ヒュー・カーティス症候群は起炎菌であるクラミジアが性交により、膣から子宮、卵管そして腹腔内に入り、肝臓周囲に炎症が起きたものです。症状が右上腹部痛であるため、最初に内科や外科を受診することも多く胆管炎などとの鑑別に注意が必要な疾患です。女性は性病が性器だけではなく卵管を通って腹腔内の強い炎症を起こすことがあるので注意が必要です。

# by chikakinu | 2020-02-01 05:00  

続発性無月経 case.1

38歳 女性 主婦 子ども2人

  ここ3ヶ月ほど月経が無いことを心配し当院を受診なさいました。今までも2週間前後月経が遅れることはありましたがこれほど長く月経が来ないことはありませんでした。
 身長158m 体重52kg。妊娠反応は陰性でした。超音波検査とホルモン検査を行いました。するとプロラクチンというホルモンが三桁の高い値を示していました。プロラクチンは一部の精神科領域の薬や胃薬によって上昇することがあるので、それらの薬の服用について尋ねると薬は何も内服していないとのことでした。プロラクチンは脳の下垂体から分泌されるホルモンです。そのため下垂体の腫瘍を疑い脳神経外科にご紹介しました。
 病名は下垂体腺腫でした。大きい腺腫でしたが手術にて無事摘出することができました。今も脳神経外科で定期的に経過観察を行っています。

ポイント:大きい下垂体腺腫は視神経を圧迫することがあるため、視野障害などの目の症状によって見つかることがあります。ご紹介した患者さんも視野障害もおこしており当院からご紹介するのと同時に眼科主治医からも脳神経外科へ紹介となっていたようです。無月経、視野障害は一般的には無関係に思われるかもしれませんがどちらも下垂体腺腫のサインの可能性もあるので注意が必要です。

# by chikakinu | 2020-01-04 05:00