膿性帯下(悪臭のあるおりもの)
2022年 07月 01日
21歳 専門学校生
最近おりものに出血が混ざるようになりました。少し心配になりながらもどうしたらいいのかわからずにそのままにしていました。しかしだんだんおりものの臭いが嫌なニオイになってきてネットで調べたらいろいろ怖いことが書いてあったので思い切って産婦人科を受診することにしました。
診察をすると膣内に膿性の悪臭帯下が貯留していました。帯下を検査に提出、膣内を消毒し抗生剤の膣剤を挿入。2日後に検査結果の説明と治療に来院するようにお話しました。検査結果は淋菌陽性。診断は淋菌性子宮頸管炎でした。ご本人に病状を説明し内服薬を処方。二週間後に再検査としました。そして性感染症であるためパートナーも病院を受診し検査治療を受ける必要があること、二人とも治療が終わるまでは性交をしないようにすることを説明しました。二週間後に検査をすると淋菌は再び陽性でした。ご本人によると前回受診からパートナーとは会っていないということでしたので抗生剤に耐性のある淋菌と判断し抗生剤の点滴による治療を行いました。二週間後に再検査を行うとようやく淋菌は陰性になり帯下も正常になり治癒しました。
ポイント:最近は抗生物質に耐性を持った性感染症も見られます。クラミジアや淋菌感染をそのままにしていると女性は不妊症の原因になることもあり注意が必要です。
# by chikakinu | 2022-07-01 05:00