女性の一生の月経回数

 今年発表された日本人女性が生涯に産む推計人数は1.44です。前年よりも低下しています。今月は女性の妊娠回数の減少により増えてきている病気についてお話します。

 子宮内膜症は子宮内膜が本来存在している子宮の内側だけではなく違う場所にも発生してしまう病気です。子宮内膜症の症状は月経痛、下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛など疼痛が主な症状です。発生する場所は卵巣、子宮の筋層、子宮の裏側、腹膜、肺などです。子宮内膜症が発生した場所では月経周期にあわせて病変部分も月経様の変化をくり返します。子宮内膜症は月経がある間は増悪し、閉経になれば治癒する病気です。妊娠している間そして授乳している間は月経が停止しするため、閉経だけではなく、妊娠することも子宮内膜症を改善させます。昔の女性は一生の間に5〜6人ぐらい出産することがほとんどでした。そのため昔の女性の一生の月経回数は50〜80回でした。ところが現在の女性の出産回数は1〜2回なので一生の月経回数も420〜500回です。現代女性の月経回数は昔の女性の8〜10倍となっているのです。そのため、重症子宮内膜症が増えていることを毎日の診療を通して強く感じます。
 最近は閉経になることつまり女性ホルモンが低下することの負の面ばかり取り上げられているように思いますが月経すなわち女性ホルモンが増悪させる病気があることも知るべきです。そして初経を迎えたように無事閉経を迎えることのありがたさにも目を向けるべきでしょう。

[PR]

by chikakinu | 2017-08-01 06:00  

<< 安定期について インターネット情報について考えること >>