丁寧な子育て

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 新しい年に願うことはたくさんありますがその一つは世の中の全ての子どもが幸せでありますようにということです。
 児童精神医学の先生の文章に次のようなことが書いてありました。「子どもが日々実感できる良い母親の姿は子どもの食事やおやつを準備し、お風呂に入れ、衣類を揃え、夜になると寝かせて・・。という子どもが生きてくための基本的な活動を濃密に援助する姿、笑いかけ、話しかけ、子どももの様子を見守る姿。ですから、母親がどれほどそれらに喜びや生きがいをもって打ち込めるかが大切です。中略。初めて交わる人である母親との関係のあり方がその子どもの人生を大きく左右するのです。私が子どもに望むのは人を好きになることの幸福を知り、人間関係のなかでいきいきと輝いて生きていくことです。」
 20年近く前私が麻酔科の勉強をしていたころ、ある老婦人の麻酔を担当することになりました。物静かながらもしっかりしたその老婦人には立派な息子さんが三人いらっしゃいました。私はその方に麻酔の説明をしたあとで少し世間話をした時にどのように子育てなさったのかを尋ねました。するとその老婦人は「丁寧に育てれば大丈夫ですよ。丁寧にね。」と静かにおっしゃったのです。そのときはピンときませんでしたが、「丁寧に。」というのは何も特別な食事を用意したり高価なおもちゃを与えることではなく前記の児童精神医学の先生がおっしゃったような基本的な子どもの世話を大きな喜びを持って行うことを言うのだと今は理解できます。
 大人が子どもに丁寧に接することができる世の中であるように願います。
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by chikakinu | 2016-01-01 06:00  

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